米子で占いとカウンセリングをしているゲッターラボの藤原です。
時間は誰にでも平等に与えられた資源
「時間」というのは不思議な存在です。目には見えないのに、確かに僕たちの生活を縛る「物質的な資源」のように働いています。そして、この時間だけは誰にでも平等に与えられ、どんな人でも1日は24時間しか持てません。
重要なのは、この時間が「不可逆」であるという点です。過去には戻れず、未来へと一方通行に流れていきます。科学的な理論では未来に進む可能性は語られていても、過去に戻ることは不可能です。
仮にタイムマシンで過去に行けたとしても、自分の意識は「経過した年数」を持ち続けます。例えば30歳の人が10年前に戻り、そこで5年を過ごしても、実際には「35年分の記憶」を抱えたままなのです。つまり、僕たちにとって時間はどうやっても巻き戻せない存在なのです。
人生を変える上で最大の壁は「時間」
僕はこれまで、占いやカウンセリングを通じて20年以上多くの人を見てきました。その中で、「運命」や「無意識」よりも厄介だと感じるのは、この「時間」という存在です。
なぜなら、どれだけ能力があっても、どれだけ良いアドバイスを受けても、時間を上手に使えなければ人生は大きく変わらないからです。
特に「なかなかうまくいかない人」には、共通して次の特徴があります。
- 行動を後回しにしてしまう
- ルーティンに縛られて新しいことに挑戦できない
- 「忙しい」という言葉で自分を納得させている
つまり「時間をコントロールできていない」という点です。
行動できない人が陥る「ルーティンの罠」
例えば、友達と「今度飲みに行こうね」と言い合っても、気づけば1年経っている。そんな経験はありませんか? 社交辞令の時もあるかもしれませんが、本気で「行きたい」と思っているのに実現しない人も多いものです。
その原因の多くは「無意識」や「運命」ではなく、単純に毎日のルーティンを変えられないことにあります。
実際、僕のもとに相談に来られたある女性は、何年も「今の環境から抜け出したい」と悩み続けていました。さまざまなカウンセラーやヒーラーに相談したそうですが、何も変わらなかったといいます。その理由は簡単で、彼女の「日常のルーティン」がまったく変わっていなかったからです。僕が行ったのは、そのルーティンを壊し、新しい行動を取り入れるよう導いただけでした。それだけで、彼女の人生は少しずつ動き始めたのです。
時間管理の4つの分類
時間の使い方を整理する方法として有名なのが、次の4つの分類です。
- 緊急で重要なこと
- 緊急だが重要ではないこと
- 緊急ではないが重要なこと
- 緊急でも重要でもないこと
「怪我をして病院に行く」や「月末に家賃を振り込む」などは、誰でも必ずやる「緊急で重要なこと」です。
逆に「なんとなくSNSを眺める」や「無目的にテレビを見続ける」は「緊急でも重要でもないこと」なので、本来は優先順位を下げてもいいものです。
問題は、「緊急だけど重要ではないこと」と「緊急ではないけれど重要なこと」の区別です。
多くの人は前者にばかり時間を使い、後者を後回しにしてしまいます。
例えば:
- 「急な電話対応」は緊急だけど、本当に重要ではない場合があります。
- 「健康のために運動する」や「資格取得の勉強をする」は緊急ではないけれど、将来的には大きな成果につながる重要なことです。
この後者にどれだけ時間を投資できるかが、人生を大きく左右するのです。
「忙しい」が口癖の人ほど時間をコントロールしていない
カウンセリングでよく耳にするのが「忙しくてできません」という言葉です。確かに家事や子育て、仕事に追われると余裕がなくなることもあります。
ですが、本当に食事に行くことすらできないほど忙しい人はほとんどいません。多くの場合は「日常のルーティンに縛られているだけ」なのです。
一方で、自分の好きなことをして、毎日を楽しんでいる人は「どうやってそんなに時間を作っているの?」と驚くほど多くのことをこなします。そして、誘えばしっかり時間を作って行動できます。
つまり、違いは「時間に流されているか」「時間を意識的にコントロールしているか」だけなのです。
人生を変えるには「緊急ではないが重要なこと」に時間を使う
僕たちに与えられた時間は、1日24時間しかありません。この事実は誰にとっても同じで、変えることはできません。
だからこそ「時間をどう使うか」が人生を変えるカギになります。
未来をよりよくしたいなら、「緊急ではないが重要なこと」にどれだけ取り組めるかが勝負です。
- 健康のための運動
- 人間関係を深めるための食事や会話
- 自己投資になる学びや資格取得
- 将来の夢につながる準備
これらはすべて「今すぐでなくてもいいこと」ですが、人生を豊かにするためには欠かせない行動です。
もし「変わりたい」と思うなら、ただ流されて過ごすのではなく、意識して時間をコントロールする必要があります。逆に「流される人生」を自分で選んでいるなら、それも一つの生き方としてアリでしょう。
けれど、本当に変化を望むなら、まずは「自分の時間の使い方を見直すこと」から始めるのが最短ルートです。
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